006 それから
好きな一文
「今日始めて自然の昔に帰るんだ」と胸の中でいった。こういい得た時、彼は年頃にない安慰を総身に覚えた。〜中略〜そうして凡て(すべて)が幸であった。だから凡て(すべて)が美しかった。」
理由
だれもが柵多き人生で、自然のままに在ることはとても難しいことだと思いますが、このときの代助のように悶々とした心によぎる、一つの真理のような悟りのような感覚は、とても共感出来ると思いました。
目に見えない、言葉で言い表せない大切なこと、それが感覚的に入ってくる名場面でした。
(ウラタダシ/アーティスト 男 東京都)
004 こころ
好きな一文
「自由と孤立と巳れとに充ちた現代に生まれた我々は、其犠牲としてみんな此淋しみを味はわなくてはならないでせう」
理由
若い頃は先生への憧憬があったように思いますが、歳を重ねてふたたび読み返してみると、先生に対しての感情に変化がありました。あらためて今読み返しみて、人間の悩みや感情は世紀がかわって環境がかわっても、かわらぬものであることを痛感しました。
(ひわだようこ/会社員 女 東京都)
001 坊っちゃん
好きなシーン
2階から飛び降りるシーン
理由
飛び降りたところがすごく痛そうだった。
(峰子/キャビンアテンダント 女 神奈川県)